先日、勉強会講師としての依頼を受けたマンションへお伺いしてきました。来年の8月がマンション保険の満期なのですが1年前から準備をしていきたいというご意向です。
理事会だけではなく、居住者の方々にも知識と考え方を共有したいという思いから今回の勉強会開催に至ったという経緯でした。
マンション保険の仕組みや考え方、個人賠償について話してほしというご要望でしたので、その内容に沿ってお話しさせていただきました。

勉強会のテーマ
主催メンバーの方から話してほしい内容についていただいたものがこちらの内容。
- マンション保険の歴史
- 住民の皆さんに知っていただきたい保険の基本
管理組合の保険(共用部)
個人の火災保険(専有部)
個人賠償責任保険(他人への賠償) - 漏水事故の責任区分
原因が専有部の場合(区分所有者の責任)
原因が共用部の場合(管理組合の責任)
被害者への補償(個人賠償責任保険) - 事故カウント期間内にマンション保険を使うとどうなるのか?
保険期間(5年間)と事故カウント期間の関係
現時点の保険料の割引区分
カウント期間の出口までの事故をどう対処していくべきか? - 個人賠償をマンション保険に特約でつけるのか?100%個人で入ってもらうのか?
- どの保険会社を選ぶべきか?
- 保険代理店の責任
カウント期間内の事故の管理について考え方を共有
今回の勉強会で一番重要なポイントだったのが”カウント期間内の事故の管理”についてでした。
こちらのマンション、来年2月1日までがカウント期間なので、残り7ヶ月間の請求件数が次回の満期保険料に大きく影響します。棟数は2棟あるのですが、それぞれの棟で既に『1件』は確定しており、更にもう1件増えると保険料が上がってしまうという状況。
そのため、理事会と居住者の皆さんで意識の共有をしておくことがとても重要になる局面ですので、とてもいいタイミングでの勉強開催だったのではないでしょうか。
意向が共有され同じ方向性を向いたのではないかな?そう感じました。
マンション保険と専有部火災保険の違いについて
勉強会の最後に、”専有部の火災保険の重要性”や”マンション保険と専有部火災保険の違い”についても実際の事例などを踏まえお話ししましたが、ご自身に関係してくることなので皆さんとても真剣に聞いてくださり、また、質問も多くいただきました。
専有部の火災保険の重要性という点の1つとして『時価払いと新価の差額を専有部火災保険に請求できる』というものがありますが、これは非常に興味を持っていただけました。代理店からしたら当たり前に知っていますが、やはりこの知識をご存じない方は非常に多いです。
他にも『失火法』によって類焼被害は火元に責任を負えないという話も非常に驚かれていました。
専有部の火災保険については、また別の機会にご紹介させていただきます。
最後に
こちらの記事でも少し触れていますが、勉強会というのは本当に理解度が深まります。聞いてみたいこと、疑問に思ったことを気兼ねなく質問することができますし、その質問内容は私も聞いてみたかった、という方は他にもいます。だからこそ、質疑応答の時間に多くのご質問をいただきます。
これが勉強会の良さです。
理事長から『参加者の方がいい勉強会だったと喜ばれていました』というご連絡をいただきました。主催者の方からも『まずは、はじめの一歩ですが当マンションにとっては大きな一歩になりました』と、とてもうれしいメッセージをいただけました。
お伝えした内容が、何か少しでもお役にたてたのであれば僕もうれしい限りです。
今回、満期はもう少し先の話ですが、このように前もって準備をされる姿勢がとても素晴らしいなと感じた次第です。これから満期に向け、こちらもできる限りサポートをさせていただくつもりです。
それでは、本日は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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